例年、ボーイ隊では、この時期に3~4泊の夏季長期キャンプを行っていますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、キャンプおおさかで現地集合・現地解散として、日帰りでキャンプを実施しました。
日よけ屋根のタープ類を設営した後、まずは、プログラム「月面探索」を行いました。ん?月面?何それ?って思った人も多いでしょう。細めの丸太をロープで縛って台形を作り、その上に人が乗って、残りの人が四方からロープで引っ張ってバランスをとりながら歩くのですが、説明が難しいので写真で確認してくださいね。
班ごとに台形を作成するのですが、ロープをテキトーに縛ると人が乗った途端に崩れてしまうので、力を入れて縛ることはもちろん、縛り方も「角縛り」と呼ばれる方法を実践する必要があります。これまでの活動で何回か練習していますが、結構忘れている人が多いですね。ちゃんと復習してくださいよ~。
各班の台形が完成したら、一人が乗って、残りの人がロープで支えながら、歩く練習をします。リーダーもやってみたのですが、これがなかなか難しいんですよ。上に乗る人も難しいし、周りでロープを引っ張る人も難しいです。やはり縛りが弱かったのか、歩いている途中に台形が漫画のように崩れていく班も多くて、各班とも修復作業に追われました。
修復作業が終わったら、班対抗で、10メートルくらいの距離をいかに短い時間で進めるかを競いました。各班とも、倒れそうになったりしながらも、無事にゴールしました。トラ班とコブラ班は3分台でゴールしましたが、ワシ班は、乗り手のちょっと強引な技術もあって、2分台でゴールして優勝しました。
続いて、木と木の間に上下2本のロープを張って、上のロープにつかまり、下のロープを綱渡りのように渡っていくプログラムをしました。特に、人が乗っても下のロープが弛まないようにいかに強く張れるか、が重要になってきます。ここでは、普段のロープワークでは使わない「トラッカーズヒッチ」を用います。荷物をトラックの荷台に固定するときに使う結び方で、これを使えば3倍の力でロープを張れるそうです。
木の表面を傷つけないように、布でカバーをしてからロープを巻きます。一人がトラッカーズヒッチをして、みんなで力を入れて引っ張りました。
それでは、ロープに乗ってみましょう。ロープが結構揺れるので、バランスをとる必要があり、結構難しいですね。ロープの張りが弱いと、ロープの真ん中あたりまで進むと地面に着いてしまうので、さらに強く張って改善していきます。何回かやっていると、みんなコツがつかめてきたようで、ロープを全部渡りきることができました。
今回実施したプログラムについて、こういった遊びをやった経験がある人は多いと思いますが、自分で作成した経験というのは貴重ですね。自分で作って、やってみて、上手くいかなければ改善する、というのは、大人になっても必要なことです。
当初は、2日間それぞれ日帰りで実施する予定でしたが、2日目は荒天が予想されることなどから、やむなく1日目だけの実施となってしまいました。2日目だけ参加予定だったスカウトには大変申し訳なかったですが、厳しい状況が続いている中で、1日だけでも活動できたことはよかったと思います。
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