登山をメインプランとした夏季長期キャンプを、富山県の立山青少年自然の家にて3泊4日で行いました。
立山キャンプは、枚8ボーイ隊にとっては、まさに因縁の地であります。
5年前に全く同じ場所で行った長期キャンプでは、ほとんどの日程が雨であり、メインの立山登山に至っては、キャンプ場を出発し、電車やケーブルカーに乗っている際は穏やかな天気であったにもかかわらず、室堂に近づくにつれて、バスの窓に叩きつけるような雨が降り出し、室堂についた時点では雨が真横に降っている惨状でした(本当です!)。
これでは登山はできないと、早々に中止の判断をし、キャンプ場に引き返したのでした。
帰りも、大雨の被害で線路が水没したとかで、電車が運休していたりで、ハードな経験となりました。
ということで、今回のキャンプは、前回の雪辱を果たすべく、天気にはいつも以上に敏感になっていましたが、予報を見ると大丈夫そうですね。
今回、往復はカブ隊と一緒にバス移動なので、とても楽です。
1日目は、キャンプ場に着いてから設営をし、夜プログラムは、翌日の登山に備えて、GWキャンプでも行った登山装備のチェックをしました。
登山に必要な装備をリーダーが1つずつ読み上げ、スカウトがその装備を自分のザックから取り出してリーダーに見せるというかたちのチェックですが、前回もやっているのでみんな余裕ですよね…、なんてことはなく、帽子がないとか、タオルがないとか。
明日の登山、大丈夫なんですかね?
2日目、天気はかなり良く、絶好の登山日和。これも、日ごろの行いの賜物ですな。
朝食を手早く済ませて、バスに乗り込みます。バスがどんどん山道を登っていきますが、天気も変わらず快晴。
室堂に到着すると、少しひんやりして、とても気持ちよかったですね。下には、雲海が広がり、ガスも出ていないことから山頂付近もよく見えます。
軽く準備体操をして、登山開始。
今回は、室堂(2450m)から雄山(3003m)を目指します。
まずは、標高2700mにある一の越山荘まで、ある程度舗装された道を登って行きます。途中、残雪の上を歩いたりしましたが、まぁ余裕ですね。
しかし、一の越から上に登るのが、なかなか大変。
急斜面で、しかも大小の岩がゴロゴロしており、酸素も薄くなるため、みんなが同じペースでは登れなくなってきました。
無理せず、自分のペースで登ることが重要ですが、帰りの集合時間が決まっているため、一定の時刻がくれば、山頂にたどり着いていなくても引き返さなくてはなりません。
先頭が山頂に到着後、しばらくして後続の一部が到着しましたが、他のスカウトはなかなか到着せず。
リタイヤしたのでは?という話も聞こえてきたため、残念ながら全員での登頂は無理かなと思った時、なんと最後尾のスカウトたちが到着!
いやぁ、よかったよかった。これで、ボーイ隊全員での登頂が成功か・・・。
ん?あれ?おかしいな。どこを見ても、隊長がいない。なぜか、隊長がいない。そして、隊長がいない。なんとなんと、隊長は早々にリタイヤしていたのでした。
そんなわけで、「隊長を除く」という注意書きをつけたうえで、ボーイ隊全員が無事に、標高3003mの雄山に登ることができました。
頂上での景色もとてもきれいで、これで5年前の雪辱を見事に果たしましたよ、はっはっは!
夜のプログラムは、天体観測です。空に雲が多く、星があまり見えないため、プラネタリウムとなりましたが、とてもよかったですね。
3日目は、立山博物館に行きました。
立山信仰に関する展示物が所蔵されている展示館や、立山曼荼羅の世界(なかなか不気味でシュールな映像満載)や立山の自然を上映する遙望館、立山曼荼羅の世界を体感できるまんだら遊苑などを見て回りました。
キャンプ場に戻ってきた後は、スカウトたちは、夜にカブ隊と合同で行われるキャンプファイヤーでのスタンツの練習をしました。
いったいどんな内容のスタンツなのか、リーダーのテントサイトからはわかりませんが、とりあえず、笑い声だけがずっと聞こえていました。
いよいよ、キャンプファイヤーがスタート。
近年の長期キャンプにおけるファイヤーのお約束どおり、火がなかなか大きくならず、薪の周りでリーダー陣が右往左往しながら必死に作業をするという行程を経て、カブ隊、ボーイ隊それぞれのスカウトのスタンツやゲーム等を楽しみました。
最終日、全員で協力して撤営を手早く終わらせ、施設の食堂で昼食後、バスに乗り込み、大阪へ。渋滞もありましたが、無事に枚方に帰ることができました。
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