9月から新しい班、新しいGB(班長・次長)の体制となり、GBの訓練をするためのキャンプを2泊3日で行いました。今回のキャンプ場は、いつも使っているキャンプ大阪ではなく、枚方第18団の野営場を使わせていただきました。水道がないため、いかに水を節約するかが大変重要になってきます。
キャンプ場まで車で移動し、設営開始です。2名が夜から参加なので、今は2名しかいませんが、とてもスムーズに設営ができていました。最近は、ドームテントではなく昔の家型テントを使用する機会が多く、今回も家型テントを使用したのですが、もう慣れたもので、短時間できれいに張れていました。
設営後は、工作物の作成です。まずは、だて棒を組み合わせて「たちかまど」を作成します。普段のキャンプ場には、常設のかまどがあるため、たちかまどを作ることはほとんどありません。そのため、GBといえども慣れておらず、とても時間がかかってしまいました。普段から、工作物の作成訓練をしておく必要があるようです。
工作物作成を一旦中断し、コンパスを使わずに方位を発見する訓練に移ります。アナログ腕時計を利用して発見する方法と、影の移り変わりを利用して発見する方法を学びました。晴れていてよかったです。
続いて、ゲームをしました。スカウトの集中力が切れてきたり、雰囲気を変える時などにゲームはとても有効です。GBは、準備なしにすぐできるゲームを3つ~4つくらい知っていてほしいものです。
ゲーム後、工作物作成の続きをします。水道がないため、水を入れたポリタンクを置く台を作成しました。少し慣れてきたので、短時間で作成できました。
夕食は、ホイルを使った料理です。ホイル焼きは炊具を使わずにできるため、水の節約に有効です。今回のキャンプの献立は、大半が炊具を使わずにできるものにしました。加えて、洗い物を減らすため、食材を直接まな板にのせずに、切り開いた牛乳パックを敷いたりするなど、工夫しました。食後の後片付けが少ないので、時間どおりに進められます。まぁ、食後の後片付けがあっても、時間厳守でお願いしたいんですけどね。
夜プログラムの1つ目は、昼間に行ったコンパスを使わずに方位を発見する訓練の第2弾です。夜は、星を利用して方位を発見するやり方で、星座を使って北極星を探す方法を2種類学びました。これも、雲がなくて星がよく見える時でないとダメなので、天気に恵まれてよかったですね。
夜プログラムの2つ目は、班集会の進め方についての講習です。スカウトのみで行う班集会は、GBが活動の内容を決めて実施しなくてはなりません。また、班集会をする際、GBは班集会の計画書を作成してリーダーに提出する必要があります。今回、2日目の午前中に実施する模擬班集会に向けて、班ごとに班集会計画書を作成する練習をしました。
2日目、朝食を作って食べて、テントサイトの点検を受けた後、セレモニーを行いました。全て時間どおりに進んでいます。
午前中のプログラムの1つ目は、スカウツオウンです。正式には「スカウツオウンサービス」と言い、スカウト活動のなかで、自分たちが自分たちで行なう感謝、祈りの場です。
続いて、昨夜計画した模擬班集会を実施しました。一方の班の班長・次長が自分たちで計画したとおりに班集会を進め、もう一方の班の班長・次長とリーダー1名が班員の役になり、班集会に参加します。終われば、役を交代して、もう一方の班の班集会を行い、お互いに講評するという流れです。
計画書でプログラムを決めていても、実際に班集会を進めるとなると難しいものです。班長・次長がどう進めるか相談しあっている時間、他の班員は何をしていいかわからず待ちぼうけ、ふらふらと遊びに行ってしまう班員も。「ハンドブックのこのページに載っている内容を覚えろ!」とだけ言われても、初めての班員には、何についての説明が書かれているのかも理解できない場合もあります。班員が内容を理解しているかどうか、一人ひとり確認してやる必要もあります。これらのことを踏まえて、実際の班集会を行ってほしいと思います。
昼食後、まずは読図講習です。コンパスを使ったバックベアリングの練習です。バックベアリングとは…、説明すると長くなるので省略しましょう。要は、目標物が目視できない場合に、来た道を戻るための方法です。
続いて、ソング講習会でスカウトソングを覚え(8団のボーイ隊はレパートリーが2曲しかなかったので)、それからロープ講習会で1級レベルのロープワークを訓練しました。
訓練はまだまだ続き、今度は安全講習です。リーダーサイトにまき割りや炊事の作業場を再現し、リーダーがマネキン役となります。スカウトがそれを見て、どこが危険か、改善するにはどうすればよいかを話し合います。毎回言っていることですが、この講習の時は、客観的に全体を見ることができるので危険なところに気づきやすいのですが、実際の作業中は、自分の目の前のことに没頭してしまうと、周りが見えず危険に気づきにくくなります。GBは、自分の作業をしつつ、班の動き全体を見るよう心掛けてください。
ロウを使った防水マッチの作成の後、夕食を挟み、スカウツオウンを経て、リーダーシップ講習へと進みます。GBはリーダーシップを発揮して、自分の班をまとめ、班員を成長させる役割を担っていますので、リーダーシップについて考えることはとても重要です。ボーイスカウトの活動以外の場面でも必要なことですので、今回話し合ったことは普段の生活でも忘れないようにお願いします。
2日目のプログラムの最後は、来週の班集会の計画書作成です。かなり疲れてきたところですが、あと少しですので頑張って。
3日目、朝のセレモニーとスカウツオウンは、枚方第18団と合同で行いました。いつもやっていることでも、他の団と一緒にやるとやり方が微妙に違ったりして、結構新鮮です。スカウツオウンは、18団のスカウトが司会進行を務めてくれました。
GBキャンプ最後のプログラムは、読図講習、クロスベアリングです。これも説明すると長くなるので止めときますが、まぁややこしいです、はい。
そんなわけで、無事に2泊3日のGBキャンプが終了しました。今回訓練した技能については、自分たちの班員にどんどん教えていってほしいと思います。また、リーダーシップや安全管理に関することなど、今回のキャンプですぐに身につくわけではありませんが、今後も常に意識し続けてほしいですね。これからの活動に期待しています。
今回、キャンプ場に水場がないということで、水の差入れなどのご協力をいただいた皆様、どうもありがとうございました。
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