9月から新しい班、新しいGB(班長・次長)の体制となり、GBの訓練をするためのキャンプを、キャンプ大阪にて1泊2日で行いました。今回は、ボーイ隊で隊付の役割をしてくれているベンチャースカウトが、プログラムや食事の献立などのキャンプ計画から、実際の活動の運営までを担ってくれました。計画書の作成段階では、リーダーとやり取りしながら、調整を進めてもらいました。
班長2名が遅れて2日目から参加のため、1日目の朝、村野倉庫に集合の段階では、9月に初めてGBになった次長2名だけしかいません。隊付から渡された班装備のリストを見ながらの装備の整理、積み込みの動作が、なんともぎこちないです。
キャンプ場まで車で移動し、昼食後、設営開始です。今回使用する家型テントは、普段のキャンプではほとんど使用しておらず、また張り方も難しいのですが、家型テントをきれいに正しく張る技術は様々な場面で応用できるので、とても有効です。少ない人数にもかかわらず、短時間できれいに張れていました。
設営後は、だて棒を組み合わせた三脚を作るときに使うロープ結びなどを隊付から教わり、薪を乾燥させて保管するための薪棚を作成しました。だて棒を組む時に必要なロープ結びの技能を身に付けると、あると便利な工作物をいろいろと作ることができるため、キャンプをより快適に過ごすことができます。この技能を、今後のキャンプでもぜひ活かしてもらいたいと思います。
夕食は、野菜たっぷりのポトフを作ります。ダッチオーブンを使用するため、下からは薪の火で加熱し、上からは蓋にのせた炭で加熱します。これも普段のキャンプではあまり使わないので、とても新鮮ですね。とても美味しくできました。やはり、食事が美味しいだけでも、キャンプが楽しくなりますね。
夜プログラムの1つ目は、リーダーシップについて考えるものです。GBはリーダーシップを発揮して、自分の班をまとめ、班員を成長させる役割を担っています。配付された用紙に、2つの班の班長と次長がやり取りをしているセリフが書いてあります。それぞれ配役を決めて、劇の台本読みのようにセリフを読み上げた後、登場人物の班リーダーとしての問題点などについて、意見を出し合いました。登場人物の行動は、大人でもやってしまいがちなことや、ボーイスカウト以外の場面でも当てはまることですので、今回話し合ったことは普段の生活でも忘れないでいてほしいと思います。
夜プログラム2つ目は、活動中の安全対策について考えるものです。子供がハイキングをしている場面や炊事をしている場面の絵を見て、どこに危険が潜んでいるかを考える危険予知トレーニングを行いました。みんな、危険が潜んでいるところを指摘できていましたが…、ん?今日の炊事中にいくつか見たような光景が…。絵で全体を見ると危険なところに気づきやすいのですが、自分の目の前の作業に没頭してしまうと、なかなか危険に気づきにくくなります。班長・次長は、自分の作業をしつつ、班の動き全体を見るよう心掛けてください。
2日目からは、班長2名が参加し、次長1名が早退したので、3名での活動です。ごはん、味噌汁、焼き魚の朝食が終わり、予定していた時間どおりに点検が始まりました。点検が時間どおりに始まるなんて、なんと珍しい!と感動しなければならないのは、なんだか悲しいので、普段のキャンプでも時間厳守でお願いします。
セレモニーでは、「スカウトソング」のターゲットバッジを取得するため、次長が連盟歌の指揮をし、スカウトソングを歌い、スカウトソング以外の歌を紹介しました。ちょっと恥ずかしそうでしたが、班長からの激励を受けながら、何とかやりきりました。
家型テントの乾燥作業後、キャンプ大阪敷地内の森林調査です。普段の活動ではほとんどやったことがないプログラムで、敷地内の森林の木の種類を調べて植生地図を作ります。航空地図や樹木の図鑑は、隊付が事前に準備してくれました。みんなで敷地内を散策する感覚で、とても楽しそうでした。
昼食は、火を使わなくてよいオープンサンドなので、すぐに撤営に取りかかれます。撤営もスムーズに進み、予定より早い時間にキャンプ場を後にすることができました。
今回の訓練したことが2日間ですぐに身につくわけではありませんが、今後も常に意識し続けてほしいことばかりです。これからの活動に期待しています。
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